お酢の効能

農大の小泉先生の本醤油・味噌・酢はすごい – 三大発酵調味料と日本人を読みました。

食酢の主成分は酢酸です。酢酸は体の中でアセチルCoAとしてとても重要な単位です。ブドウ糖も脂肪酸もミトコンドリアで燃料になるときは、アセチルCoAになります。

また、アセチルCoAは、逆に脂肪酸を作ったり、コレステロールを作る材料にもなります。

酢酸は、CH3COOHです。アセチルCoAからS-CoAを外してOHを付けたら酢酸です。

アセチルCoA

お酢は、普段、餃子を食べるときや、酢の物、生野菜にかけるドレッシングに使ったり、調味料として重要ですが、どちらかというと脇役です。

しかし、知人が酢玉ねぎで劇的に血圧を下げたりしたことがあって、かなりの効果を秘めていることが分かりました。

この記事では、小泉先生の本を読みながら、お酢の効能を探ってみたいと思います。

酢

コレステロール値を下げる

お酢は、コレステロール値を下げるそうです。下げると喜ばしいのは、いわゆる悪玉コレステロールのLDLと総コレステロールのことでしょうね。

食酢を摂ると、血清中のコレステロールが低下する研究報告は非常に多い。そのメカニズムについても報告されていて、肝臓での脂質合成阻害や胆汁酸分泌増大に起因しているという。

具体的には、酢は肝臓でのコレステロールおよび脂肪酸の合成の抑制をしていること、肝臓での中性脂肪の合成を阻害していること、脂肪酸が体内で酸化されるのを抑制していることが分かってきて、酢の継続的摂取は、脂質異常症を伴う体質の改善に大いに期待されているのである。

肝臓では、コレステロールや脂肪が合成され、VLDLとして放出され、最初は脂肪(中性脂肪:トリグリセリド:TG)を組織に配ります。

脂肪を配り終わると、今度はLDLとしてコレステロールを組織に配ります。コレステロール値を気にしている方は、この仕組みを知った方がよいですよ。VLDLも含めて調べてあります。むずかしくありません。

この記事では、食べ物からではなく、肝臓で作られたコレステロールと中性脂肪(TG)がどのように組織に配られるのか。VLDLができ、LDLに変化し、LDLが肝臓に戻ってくるまでを説明します。この記事は、カイロミクロンは中性脂肪(TG)を配るの続

一方、胆汁酸はコレステロールからつくられます。胆汁酸が分泌増大するというのは、肝臓で作られたコレステロールをVLDLでなく、胆汁酸に回す仕組みがあるのかもしれませんね。

コレステロールはどのように体外に出るのでしょう?コレステロールは食べ物によって入って来たり肝臓でつくられますが、どうやって出て行くのか、今度は出口の話です。肝臓でつくられたコレステロールは胆汁酸となり、胆のうから放出され、糞便と混ざりますが

糖尿病の予防効果

血糖値がひどく上がったり下がったりを繰り返すと、糖尿病になるといわれています。食後にお酢を摂るとよいらしいです。最後に酢の物を食べるのがよいのでしょうか。

糖尿病は代表的な生活習慣病であるが、これが起こるメカニズムのひとつとして血糖コントロールの不十分さがある。

食酢を食事後すぐに摂ると、血糖値の上昇を抑制する研究は多く報告されている中で、「米飯」と「酢のもの」という日本人の食事の一場面を設定して行った結果では、食事後血糖値が低く抑えられたという報告が注目された。

また糖尿病に深い関係をもつインスリンの節約効果も高かったとの報告もなされている。

高血圧の予防

お酢は血圧を下げるらしいことは、知人が酢玉ねぎを食べ続けた話で知っています。玉ねぎも血圧を下げます。家庭用血圧計で測定不能(多分、200以上)がでていたのが、毎食かならず酢玉ねぎを食べ続けて、70-120程度の普通の血圧になったそうです。

ヒトでは一日あたり十八ミリリットルという少ない摂取量で高血圧症患者の血圧を低下させることが期待される結果を得ている。

ヒトの体にはACE(アンジオテンシン変換酵素)があり、この数値が低いほど心臓と腎臓の臓器保護作用や脳血管障害予防効果、インスリン抵抗性改善、血圧上昇などにつながるとされているが、酢にはこのACEの作用を阻害する効果が証明されて以来、酢の摂取と血圧上昇抑制の研究は一段と進んできた。

酢には、カルシウム吸収促進作用も認められていて、この点も血圧上昇の制御に働いていると見られている。

1日18ml。別に20mlでもよいですが、これは本当にわずかな量です。覚えておきましょう。ちなみに別な知人は、酢をそのまま薄めないで毎日飲み続けて胃を傷めたそうです。きっともっとたくさん飲んでいたと思います。(そのような性格なので)

薄める、野菜にかけるなど工夫しましょう。

肥満防止

お酢を飲んでいるとやせるという話は昔から聞きます。体が柔らかくなるのと同じくらい聞きます。

肥満者一七五名を対象にして行った実験である。

その方法は三群に分かれたダブルブラインド試験で、一日当たり食酢として一五ミリリットルもしくは三〇ミリリットル分を含む飲料を一二週間飲用したところ(朝食後と夕食後の二回に分けて飲用)(中略)

多くの人が気になる体重に着目すると、三〇ミリリットル摂取群は三ヶ月で約二キログラムの減少であった。(中略)

メタボリックシンドロームを中心とした生活習慣病の予防の観点からは、一日一五ミリリットルから三〇ミリリットルを継続的に摂取する習慣が最も好ましいとされている。

骨粗しょう症の予防

お酢は短鎖脂肪酸で、小腸の上皮細胞から吸収されます。そこからどこかに送られて何かの栄養になるのではなく、ダイレクトに上皮細胞のエネルギー源になります。

それとカルシウムの吸収が関係があるのか、小腸の上皮細胞からカルシウムを吸収させるには、お酢を摂ることが関係しているようです。

まとめ

酢の物を食べるなら別ですが、お酢は意識して使わないとつい忘れてしまう、調味料の一つです。

しかし、ヒトでの食酢有効摂取量は大人で1日15~30mlです。わずかな量で健康への効果が期待できるなら使わない手はありません。しかも調味料ですから安い。

お酢のサプリメントもありますが、カプセルの中に入っているのは酢100%ではないし、価格も高くなります。スーパーや乾物屋さんに行くといろいろな種類のお酢がならんでいます。

その中から自分が好きな味のものを見つけて使うのがよいです。ちなみに私は千鳥酢を愛用しています。スーパーで900mlのものは消費税込み650円くらいで販売されています。一応アマゾンリンクを貼っておきますが、高い値段がついていることがあり、ご注意下さい。

乾物屋さんや自然食品店でも取り寄せてくれます。マイルドな味のお酢です。

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