酵素にダイエット効果ありましたか?

酵素ドリンクや酵素サプリを飲んでダイエットができる記事が多いです。あなたは酵素を飲んでダイエットできましたか?

今から20年くらい前、私が熱心に酵素を飲んでいたとき、酵素を飲んでやせるなんて聞いたことはありませんでした。どちらかというと太りますよ。

私は、少なくとも、酵素サプリや酵素ドリンクを飲むだけでやせるというのは間違いだと思います。

なぜ、酵素ダイエットが出て来たのか?それは、昔、断食をする人が酵素を飲んでいたことに関係があると思います。

酵素ダイエットということばが出て来たのは、2010年以降のここ数年、最近の話だと思います。その少し前には酵素ファスティングというのもありました。なぜ、酵素がダイエットとセットになったのか、その理由は想像できます。

酵素でダイエットできるという話には、いろいろな誤解があるのだと思います。私は今は飲んでいませんが、ずっと酵素を飲んでいました。体が疲れて弱っているときには酵素はいいなと思っている酵素ファンです。

そのことについて書きましょう。

スムージー

酵素ダイエットは食事のかわりに酵素を飲むならできる

最初に結論から書いておきましょう。

酵素ダイエットは、食事を抜いてその食事の代わりに(置きかえて)酵素を飲むことにするなら、成功するかもしれません。

日本人の食事摂取基準2015によれば、働き盛りの身体活動レベルが普通の男性(30歳~49歳)の推定エネルギー必要量は2,650kcal/日で、同じく女性(30歳~49歳)の推定エネルギー必要量は2,000kcal/日でした。

単純に1/3にすると、男性は1食883kcal、女性は1食666kcalとっていることになります。1食抜くと摂取カロリーはかなり減りますね。

1日2食なら男性は1767kcalになり、女性は、1334kcalになります。それで朝食の代わりに酵素を10g飲むことにしましょう。酵素のカロリーは、仮に砂糖10gと同等にしましょうか。それでも、38kcalです。

男性は1805kcal、女性は1372キロカロリーが1日の摂取カロリーになります。このくらいだとダイエットできそうですね。

つまり、酵素ダイエットは、朝・昼・晩と三度の食事をとっている生活のなかで、1食を抜いてその代わりに酵素を飲むことにします。

食事の代わりに酵素を飲むことで、一日にとる総カロリーが減って、そのおかげでダイエットできるということです。

酵素はカロリーが高い

酵素サプリや酵素ドリンクは、仕込むときにたいてい砂糖が使われます。いわゆる酵素食品の歴史は長く、昭和初期から始まっていて、70年以上の歴史があります。

材料の種類、発酵期間の違いや、発酵に使うスターター(菌)の違いはありますが、作り方の基本はどのメーカーでも変わらないと思います。

以前こんな記事を書きました。

図解植物酵素の手作り帖を読んでいます。この本はかなり親切な本です。 健康食品の酵素はずいぶん昔からあるのですが、ここ数年、毎日...

酵素をつくるには砂糖が必要

酵素はさまざまな材料、果物や野菜に1.1倍の砂糖を加えて、スターターとして麹や酵母を加えて発酵させて作ります。材料が1キロなら砂糖は1.1キロ必要です。これだけでカロリーは結構あることが分かると思います。

砂糖はカロリーが高いのはご存知だと思います。せっかくなのでどのくらいちがうものか比較してみましょう。

100gあたりカロリー(出典
米・めし 168kcal
砂糖(上白糖) 384kcal
いちごジャム(高糖度) 256kcal
板こんにゃく 5kcal
りんご皮つき生 61kcal
にんじん皮つき生 39kcal

砂糖100gはご飯100gの2倍以上のカロリーがあります。砂糖をたくさん使った食品に、ジャムがあります。ジャムは低カロリーでしょうか?砂糖よりは低いですがカロリーは高いですね。大人になってパンにたっぷりジャムを塗る人は少ないと思います。

酵素も同じです。カロリーは表にあるいちごジャムと砂糖の間にあるくらい高いです。ただし、たくさん飲むものではないので、それほどカロリーをとらずに済んでいます。

このように、酵素は低カロリーのものではないので、毎日当たり前に食事をして酵素を飲んで、ダイエットができるわけはありません。かえって太るのではないかと思います。

しかし、世の中には食べて満腹感があり、カロリーがほとんどないことが分かっているこんにゃくのようなものを始め、さまざまなダイエット用食品があります。なぜ、低カロリーでもない酵素サプリや酵素ドリンクを飲むのでしょう?

砂糖入りでよいなら、例えば、ジャムでもよいのではないかと思いませんか?

いちご

むかし酵素断食があった

昔、1990年代初め頃までの話ですが、病気から回復して健康を取り戻すため、あるいはお腹の中を一度きれいにするため、また、精神修養のため断食道場に行って断食する人がいました。たまにテレビ番組にもなっていました。ためしにタウンページで検索してみると、今は全国でも20軒くらいしかないようです。

今は健康法というと、テレビで紹介される簡単にできるものばかりになりましたが、その頃はまだずっと昔から続く健康法の教室に興味を持つ人がいて、本も出版されていました。

断食療法を食事療法の一つにしていた健康法で有名なのは、西式健康法があります。私も何冊か本を買いました。(ただし、西式健康法は酵素と何も関係ありません)

断食道場では、断食中、体が衰弱しないように、黒砂糖を少し食べさせたり、酵素や酵素と果汁や野菜汁を混ぜたジュースを飲ませているところがありました。たしかに、酵素を少し飲めば元気が出ます。

うろ覚えですが、短い人で3日くらい、少し長くなると7日から10日くらい。もっと長い人は21日断食すると読んだような記憶があります。昔の人はとても我慢強かったです。

断食の一番の目的は、腸の中に残っていた宿便(しゅくべん)を出すことでした。ずっとものを食べないでいると、あるときに真黒な便が大量にでるのだそうです。

それが出ると、体が回復し始めるということでした。

酵素は発酵食品なので、この宿便を出すためにも効果があったのではないかと思います。酵素にはこのような使われ方をした歴史があります。

酵素ダイエットの前に酵素ファスティングがあった

2008年だったか2009年だったか、朝、電車に乗ると、電車の画面では大ヒットしていたダイエットドリンクのCMが毎日流れていました。このドリンクは、毎回味を変えて食事代わりに飲むというものでした。

このダイエットドリンクブームに乗じて(?)、酵素ファスティングという商品がでてきました。確か3日分くらいの酵素をまとめて買ってもらい、3食の食事代わりに飲むというものだったと思います。

多分、酵素と断食の話を知っている人(?)が酵素ファスティングというのを商品化したのではないかと思います。ハンズでも見かけたのでそこそこ売れたのかもしれません。

しかし、毎食ダイエット食ばかり続けるのもつらいので、そのブームは、大ヒットしたダイエットドリンクと一緒に終わりました。

その後、私も酵素を飲まなくなり、自然と興味がなくなったのでそれっきり忘れていました。

ここ2、3年のことでしょうか。もっと手軽にできる、1食を酵素にする、酵素ダイエットの話を目にするようになったのは。

広告を見ると、酵素が大事で、現代人は酵素不足になっているから、外から酵素を足す必要があるのだということがよく書いてあります。

酵素って私のような文系人間でも理科や生物で習った記憶があります。みなさんそうだと思います。しかし、具体的にどんなものか説明しにくい化学的な用語です。

植物酵素の発酵について調べましたが、糖蔵(砂糖漬け、つまり保存食)食品の性質も持っていて、発酵はゆっくり進むようです。製造工程を見ても酵素は化学的な酵素とは違います。発酵食品です。

私は、酵素が好きで長く飲んでいましたが、酵素の発酵について、時々、疑問に思うことがありました。 酵素は果たしてぶくぶく発酵することがあ...

また、こんな記事も書きました。いろいろな果実や野菜を発酵させた発酵食品に酵素と名前をつけたのは、戦中戦後の物資不足の中で始まりました。

この記事では、果物や野菜などの植物原料を発酵させてつくる発酵食品が、なぜ酵素と呼ばれるようになったのか調べます。酵素サプリと酵素ドリンクなど...

酵素は、化学的な酵素をつくるのが目的でなく、消化吸収されやすい、飲めばすぐに元気がでる発酵食品です。断食しているときに使われていた意味が分かります。

しかし、商品名に「酵素」とついていると、飲めば何か体の中で特別な働きをして、やせるためにたとえば脂肪を分解してくれるのかと期待してしまいます。

それが、酵素サプリや酵素ドリンクを飲むだけでやせるという誤解につながっているのではないかと思います。

もし、どこかの広告あった「現代人は酵素不足になっているから、外から酵素を足す必要があるのだ」とか「消化酵素を節約できないと体内酵素が減ってしまう」ということを心配している人がいらっしゃったら、酵素不足を解消するためにとてもよい提案があります。

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もし酵素不足が心配なら強力わかもとがよい

酵素にこだわるなら強力わかもとを飲んでみるとよいと思います。日本家庭薬協会のサイトにわかもとの歴史が出ていましたが、1929年(昭和4年)発売だそうです。もともとはビール酵母だったそうなのでエビオスと一緒ですね。

わかもと製薬の「強力わかもと」の製品詳細です。ビール酵母、乳酸菌、消化酵素の3つの天然由来成分が、胃もたれ、便秘、滋養強壮に効きます。

今の強力わかもとにはデンプンを分解するアミラーゼ、タンパク質を分解するプロテアーゼが入っていて、乳酸菌末も入っています。

価格もリーズナブルで、希望小売価格が1000錠(瓶入り)で 2,500円ですから、ドラッグストアに行けばもう少し安く手に入るでしょう。

これで、消化酵素をとることができますから、酵素不足が解消できるのではないでしょうか。強力わかもとは100年近い歴史がある商品ですから安心して使えます。

実は、私も酵素を飲んでいるときは、比較したくなって強力わかもとを飲んだり、エビオスを飲んだり、ビオフェルミンを飲んだりためしました。

酵素は元気になるために飲むもの

私は発酵食品が好きなので、いろいろなものを食べて試します。納豆とぬか漬けと豆乳ヨーグルトは自家製造しています。ヨーグルトや乳酸菌飲料も一時いろいろためしました。別な記事にも書きましたが、20年以上前は、(メーカーは飲まないで下さいといってましたが)EM菌も一時飲んでました。

しかし、疲れた日の寝る前に飲んで翌朝「あー、今日は体調がよい感じだな」と何度も思ったのは酵素だけかもしれません。

糖分がとても多いので、砂糖を溶かしたものと変わらないではないかとも思いますが、それなら自動販売機で適当なジュースを買ってきて飲むのと変わりません。でも、ジュースを飲んだ翌朝に体調がいいなんて思いませんよね。

酵素ドリンクは、清涼飲料水に分類されるので、食品衛生法によって一番ゆるい殺菌方法でも、65℃で10分間殺菌しなければなりません。そのため、発酵菌はいなくなり、酵素も失活していると思います。

それでも、飲むと翌朝「あー、今日は体調がよい感じだな」と感じられるのですから、なにか他のものにはないよさがあるのです。

今は酵素を飲んでいませんが、調子が悪いときは飲みたいと思います。昔から酵素はどちらかというと病気になった方が回復期に飲むものでした。

今はいろいろな会社が参入して酵素をつくっているので、高い価格のものが安くなり、低い品質のものが淘汰されて、ジャムや味噌のように当たり前に買える商品になるといいなと思っています。

まとめ

酵素ドリンクや酵素サプリを飲んだら体重が減る、ダイエットできることはありません。もしあるとしたら、便秘症の人のお通じがよくなり、それまでお腹にたまっていたものが出たためです。

酵素ドリンクや酵素サプリを飲んでダイエットできるのは、食事を抜いてその代わりに飲んだ場合です。総カロリーが減るからです。

酵素は、製造するときに原材料と同等以上の砂糖を使用するためカロリーが高い商品です。

酵素は、食事を何日も食べずに断食している人の体を弱らせないように飲ませていた歴史があります。断食と酵素は関係がありますが、やせることと酵素は何も関係がありません。

たくさんの果物や野菜を砂糖と一緒に発酵させたものを酵素と呼んだのは、第二次大戦中後の、物資不足の時代からです。

酵素不足が心配な方は、酵素である強力わかもとをしばらく飲んでみて、酵素不足を解消するとどうなるか実験してみることをおすすめします。

酵素は、酵素不足を補うものではなく元気になるために飲むものです。

植物酵素について詳しくお知りになりたい方は、まず、酵素について知りたいならまず最初にこのページから読んでほしいをお読みください。

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