本格焼酎と泡盛の効果

いわゆる本格焼酎に、血栓を溶解させる効果があるということが知られています。酒飲みの自己弁護ではないですが、とても興味があります。

早速、調べてみました。

適量なら血栓を溶かす本格焼酎と泡盛

本格焼酎は、米、麦、いも、黒糖などを発酵させて一度だけ蒸留(単式蒸留)した焼酎です。だいたい一度蒸留すると、アルコール度数は3倍になります。焼酎には、もう一つ連続式蒸留焼酎(甲類)があります。こちらは、何度も蒸留してアルコール度数をうんと上げて水で希釈します。血栓を溶解させる効果が期待できるのは、単式蒸留した本格焼酎です。お間違いなく。

泡盛は、米を原料とし、黒麹で発酵させ単式蒸留したお酒です。

この話は何となくは知っていたのですが、納豆からナットキナーゼを発見した須見洋行先生が発見されたと知って、俄然、興味が湧きました。

血栓はどのようにできるのか

血栓ができる仕組みは、転んで膝から出血したけれど、それが乾いてかさぶたになる止血する過程と同じです。

国立循環器病研究センターの血液をさらさらにする薬に詳しい説明がでていました。

もう少し簡単に説明すると、止血には、一次止血と二次止血があります。

一次止血は、血小板が血管の傷ついた部分にくっついてきて、止血が始まります。さらに血小板が集まって来て、下図のように傷をふさぎます。

血小板の止血

血小板の止血

次に、血小板がかたまりのようになって、それをより強固なものにするため、血液中のもう一つ重要な因子である「凝固因子」が働きます。凝固因子は数多くありますが、最終的に「フィブリン」という糊(のり)のようなものをつくって固めます。

これは高校生物で習うようです。私も共通一次生物で出題された記憶があります。

止血

止血

フィブリンの止血

フィブリンの止血

血小板が集まった上にフィブリンで固められたもの、この血の塊が「血栓」です。血栓ができるには血小板と凝固因子が欠かせません。

血栓を溶かす酵素

転んで膝につくったかさぶたと血管内にできる血栓が同じものだと分かりました。膝のかさぶたは自然にとれてしまうけれど、血栓がとれるとやっかいです。心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。

そのため、体には血栓を溶かす仕組みもあります。ここから先は、須見洋行先生の本格焼酎-泡盛の機能性を読ませていただきました。

血栓のフィブリンは、プラスミンによって溶かされます。プラスミンは、プラスミノーゲンから作られますが、その時に、プラスミノーゲンアクチベーター(プラスミノーゲン活性化因子)と呼ばれる酵素が関与します。

これらの酵素は、例えば血圧を測定するときに腕を締め上げますが(これを駆血という)、そのような刺激を与えると、血管壁(内皮細胞)から産生されます。血液の流れが止まったから(血栓ができたと)内皮細胞が反応するようです。

線溶系

ヒトに本来備わっている血栓を溶かす酵素群をまとめて「線溶系」と呼びます。現在、血管内皮細胞から産生される線溶系酵素(プラスミノーゲンアクチベーター)には、u-PA(ウロキナーゼ)タイプとt-PA(組織プラスミノーゲンアクチベーター)タイプの2種類があります。

血栓溶解

血栓溶解

本格焼酎や泡盛を飲むと、u-PAが増えることが分かりました。焼酎、日本酒、ビール、ワイン、温州ミカンからつくったシトラスワインでの比較では、ワイン類ではほとんど変化せず、ビールでは、逆に、血液凝固の働きが強まるようなデータが得られました。

また、別な実験では、それぞれウイスキー、ビール、ワイン、日本酒、本格焼酎を飲み、1時間後に血液中の線溶酵素活性を測定しました。その結果は、何もアルコールを飲まない場合に比べて、それぞれ効果が認められ、特に焼酎を飲んだ場合には血液中の線溶活性は飲まなかった場合に比べて2倍以上増加することが分かりました。

本格焼酎の適量

本格焼酎をどのくらい飲むのが適量で、良い効果が現れてくるのでしょうか。

だいたい平均して純粋なアルコール量に換算して1日に30ml未満というのがよいようです。本格焼酎や泡盛はアルコール度数が25度なので、純粋アルコールとして計算するために4倍すると120ml(5対5でお湯割するならコップ1杯と1/3、240ml)が、ちょうどよい分量だそうです。血液の流れがよくなるならやってみようかと思い始めています。

焼酎に限らず、お酒と死亡率については昔から調べられています。

「アルコールと死亡率・U字型死亡率曲線」は興味深い。彼らは,ロンドンとその近郊に住む男性公務員約1,600人を対象に,1日のアルコール摂取量から全員を4グループに分けて,10年間の死亡率と詳しい死因について調べた。その結果,年齢要素を調整して表した10年間に死ぬ危険率,特に虚血性心疾患によるものは,飲まない人が決して一番低いというものではなく,1口9~34g程度のアル
コール量を飲む飲酒グループが最も低いということを示した。つまり,心臓での血栓症は禁酒グループあるいは多量飲むグループよりも少し飲むグループの人の方が少なく,死亡率のグラフがU字型の曲線を描くというわけである。その他,ハワイの口系人約8,000人で行われた矢野ら,カリフォルニア州の80,000人
の住民で行われたクラッキーら,あるいはマサチューセッツ州の5,000人を超える住民で行われたゴードンらの疫学的調査でも同じような成績が示されている。

全く飲まないよりは、少し飲んでいた方がよいのです。少し・・・ね。

本格焼酎のおつまみは納豆を

須見先生はやはり線溶系の酵素であるナットウキナーゼの発見者です。本格焼酎を飲むときに、納豆もあわせて食べると、血栓が溶けて血の巡りがよくなるのではないでしょうか?

晩酌に焼酎と少し飲んで毎晩納豆を食べることにすると、加齢とともにどんどん落ちていく記憶力や視力が戻ったりしないでしょうかね。

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