酵素玄米は、玄米に小豆を少し混ぜて炊き、保温して3日たってから食べ始めるものです。待つのが大変ですが、確かにもちもちしておいしくなります。酵素玄米の炊き方や炊く圧力鍋について、酵素玄米の効果や食べさせてくれるレストランについてまとめました。
野菜だけでおいしい 酵素玄米どんぶりを読みました。私は、普段、玄米を食べて納豆をつくっています。玄米を炊くのも大豆を蒸すのも圧力鍋を使っています。圧力鍋があるとかなり便利です。
昔、山小屋で働いていたので、毎日圧力鍋を使っていました。標高が高いところでは、水の沸点が下がって圧力鍋を使わないとうまくご飯を炊けないのです。圧力鍋には慣れています。
酵素玄米を知ったのは、健康オタクの知り合いから教えてもらったのです。何でも酵素玄米を専用の圧力鍋で1升炊いて、食堂や飯場で使うような大きな保温ジャーに入れて3日経ってから食べ始めるといっていました。
酵素玄米の炊き方
酵素玄米の炊き方の基本は、だいたいこんな感じです。
材料
- 玄米・・・4合
- 小豆・・・50g
- 天然塩・・・小さじ1杯
- 水・・・600cc
水の量は、圧力鍋や炊飯器の説明書を見てそれを参考にしてください。初めて炊くときは、水を多めにしておくと安心して炊けます。何度か炊くと、ちょうどよい水の量が分かります。
私の場合は、玄米と小豆を軽く洗って最低半日くらい水に浸けておきます。その方が玄米特有のぬか臭さが抜けます。
もう一つ、実際にやってみると分かりますが、玄米を浸けておくと汚れやにおいが出てきます。玄米は種なので発芽します。出てくる汚れは発芽に関係していると思います。かなり汚れます。
気温の高い夏に半日浸けておけば、玄米の胚がふくらんで発芽玄米になります。
玄米には、アブシジン酸という発芽抑制の植物ホルモンが含まれているのですが、これは人には毒になるといわれています。
もちろん、水に浸けておいて発芽させてしまえば関係ありません。炊く前に軽く研いで、きれいな水に取り替えます。
私が使っている圧力鍋では、シューシュー加圧が始まってから弱火にして30分、その後蒸らして、圧力鍋の蓋が開くようになったら、保温ジャーに移しています。
加圧時間は圧力鍋によって違いますので説明書を見てください。小豆を入れても玄米を炊く時間と変わりません。
保温ジャーといっても、私のは昔の炊飯ジャー(5合炊き)の保温機能だけ使っています。時間が経つと確かにもちもちしてきます。
玄米を炊くならまず圧力鍋でしょう
昔は圧力鍋は高かったですが、今は安くてよいのがあります。ご参考まで、パール金属 の圧力鍋は、現物をお店でさわりましたが、つくりがよいと思います。
5.5Lは8合まで、6.0Lの大きさなら1升炊けるようです。
私はもっとサイズが小さい、知人の出産祝いのお返しにもらったものを使っています。壊れたらこちらに買い換えようと思っています。圧力鍋を買うときは、少し大きめのを買った方が使いやすいです。
ちなみにアマゾンリンクを貼っておきますが、家電量販店の方が安いときがあります。必ず値段は調査して買って下さい。
以前、このサイズのものなら、3万~4万はしていました。私も今の圧力鍋の前には、ティファールの前身であった、セブの圧力鍋をもらって長く使っていました。
パール金属の質感は長く使っていたセブの圧力鍋と変わりません。
酵素玄米を70度以上で保温できる保温専用ジャー
知人は食堂や飯場で使うような大きな保温ジャーを使っているそうです。なんでも1週間に1度炊いて、寝かせて食べるそうです。
大きな保温ジャーは、保温の温度が高くて長期間保存できるのだそうです。保温の温度が高いのがよいといってました。保温温度72~74℃というのが適しているようです。
3日寝かせてから食べ始めるので、一度にたくさん炊いてそれを保温します。
象印の電子ジャーの保温温度は、約72〜75℃の間で上下しますと書かれていました。
印象として、象印のジャーの方が酵素玄米を食べる人には人気があるようです。きっと保温温度がよいのでしょうね。
酵素玄米の酵素ってなんだろう?
長岡式酵素健康の会というのが昔からあり、たしか知人は講習会に出席して酵素玄米を始めたのだったと思います。
酵素玄米の「酵素」は、発酵と関係があるのだと思います。しかし、発酵食品マニアの私はなぜ70℃で発酵するんだろうと思うのです。
玄米には納豆菌もくっついています。納豆菌は、100℃でも死なない強い菌ですが、自分で毎週納豆を作っているので、納豆菌が活発に活動するのは、40℃~45℃くらいだと知っています。
ビールを発酵させるときのアミラーゼの活性温度は意外と高く60℃~65℃くらいです。この記事で書きました。
保温ジャーの中でアミラーゼは働きそうですが、それ以前、炊いている時に100℃より高い温度になっていますからどこから酵素が出てくるのか不思議です。今のところよく分かりません。
しかし、玄米だけを炊くより、小豆を混ぜて炊いた方がとてもおいしいのと確かにもちもちしてくるのです。
酵素玄米に一緒に入れる小豆の効果
酵素玄米に入れる小豆の効果について調べてみました。腸から元気! 煮あずきパワーを読みました。
小豆の煮汁が胃がんのアポトーシスを導く
小豆の煮汁には、胃がん細胞をアポトーシスに導く力があるのだそうです。ホンマかいなと思って調べました。論文が確かにありました。
ヒト胃がん細胞におけるアズキ熱水抽出物によるアポトーシス誘導
小豆の色素は、アントシアニン。ブルーベリーやブドウの色素です。アジサイの花の色が一番分かりやすいかもしれません。
赤っぽい色から青、紫までいろいろありますが、あの色を作っているのがアントシアニンです。抗酸化作用があるポリフェノールとしてよく知られています。
解毒・排膿・利尿作用
漢方では、小豆を赤小豆(せきしょうず)と呼び、解毒、排膿、利尿効果があるとされています。あんこが好きな人に教えてあげると余計食べてしまうかもしれませんね。
サポニンの効果
また、小豆に含まれる苦み成分のサポニンにも強い抗酸化力があります。
その他、水に混ぜて振ると泡立つ、界面活性剤の性質があります。石けんは界面活性剤の代表選手で、石けんを使えば油汚れを水で洗えます。
同じようにサポニンは血液中の余分な脂質を洗い流す働きがあり、脂肪が余分に蓄積しないようにしてくれて肥満をセーブします。
また、サポニンには、直接血糖値をコントロールする働きもあります。
酵素玄米はお腹にすぐに効果あり
実は、少し前まで白米30キロをもらっていたのでそれを何ヶ月か食べていました。食べ終わったので、酵素玄米を炊いて食べ始めたらすぐに気がつきます。酵素玄米を食べると本当によく「出ます」。
私は快調な方だし、便秘になった記憶がないくらいですが、酵素玄米を食べると差がはっきり分かります。
私はガマンができず、炊いた日から食べてます。腹持ちがよくおいしくて好きです。
こちらに酵素の話はまとめてあります。酵素について知りたいならまず最初にこのページから読んでほしい