小岩井 プラズマ乳酸菌ヨーグルト KW乳酸菌プラスのプラズマ乳酸菌が気になる

小岩井プラズマ乳酸菌ヨーグルトKW乳酸菌プラスについて調べました。プラズマ乳酸菌という名称が目を引きます。「プラズマ」って、宇宙とか物理とかよく覚えていませんが、そんな話題の時に出てくる用語ではなかったかと思います。

プラズマ乳酸菌とはどんなものか、また、KW乳酸菌とはどんなもので、このヨーグルトはどのように作られてどんな効果があるのか調べてみました。

プラズマヨーグルト

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小岩井プラズマ乳酸菌ヨーグルトKW乳酸菌プラスの特徴

小岩井プラズマ乳酸菌ヨーグルトKW乳酸菌プラスが発売されたのは2014年9月23日です。通常のカップヨーグルトとドリンクタイプがあります。400g程度入ったものはありません。

小岩井 プラズマ乳酸菌ヨーグルト KW乳酸菌プラス 110g

小岩井 カラダへの贈りもの プラズマ乳酸菌 のむヨーグルト 125g

プラズマ乳酸菌とは

プラズマ乳酸菌は主にチーズやヨーグルトの発酵に使用される乳酸菌の種類であるラクトコッカス・ラクティス JCM 5805菌株(Lactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805)のことでした。

ラクトコッカス・ラクチス・サブスピーシーズ・ラクチス(Lactococcus lactis subsp. lactis)は、チーズ(カマンベール、ゴーダ、チェダーなど)やサワークリーム、バターなどの乳製品を製造する過程で、最初に原料乳を発酵させるための乳酸菌として昔から広範に使用されています。(出典

小岩井乳業のサイトには、このように書かれていました。

キリンと小岩井乳業が共同研究を行っている、まもるチカラの乳酸菌「プラズマ乳酸菌」と、腸まで届く「KW乳酸菌」を加えたダブルのパワー。低脂肪タイプで、すっきり食べやすいヨーグルトです。

ふーん、小岩井乳業はキリンと共同研究しているんだ。今度はキリンの関連ページを開くとこのように書かれてました。

プラズマ乳酸菌はプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)から名付けられました。プラズマサイトイド樹状細胞は、カラダの中でほんのわずかしか存在しませんが、非常に重要な役割を果たす存在です。(出典

プラズマ乳酸菌は、プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)から名前をとったそうです。

先に書いておきますが、プラズマ乳酸菌は、風邪やインフルエンザなどウイルス感染に対抗する乳酸菌です。

KW乳酸菌とは

アレルギー状態のときに免疫バランスを整える「KW乳酸菌」と書かれていました。 KW乳酸菌とは、ラクトバチルス・パラカゼイKW3110株Lactobacillus paracasei KW3110株)のことです。

KWとついているので、「小岩井」からつけられたのかと思いましたが、この菌株もキリンが発見したものでした。

アレルギー対応食品の開発によると、「KW乳酸菌」こと、KW3110株は、ヘルパーT細胞であるTh1細胞とTh2細胞のバランスを改善して、Th2細胞がTh1細胞より過剰にならないようにし、IgE(免疫グロブリンE)抗体を過剰につくらせないように作用します。

IgE抗体は、ヒスタミンなどの化学物質を放出させ、いわゆるアレルギー反応を起こすものです。

KW乳酸菌はアレルギー反応をひどくしない乳酸菌です。

免疫反応の仕組み(Ⅰ型)

ここで、プラズマサイトイド樹状細胞にも関係があるので、IgE抗体が関係する、Ⅰ型の免疫について説明しておきましょう。

下図は、アレルギー対応食品の開発という論文に出ていた図を、新たに自分で描いたものです。

1型アレルギー

  • アレルギーの原因物質であるアレルゲンが腸管、気道あるいは皮膚から体内に入ります。
  • 樹状細胞やマクロファージなどが、アレルゲンを捕捉、貪食します。
  • 樹状細胞やマクロファージは、抗原提示細胞として、抗原の情報をヘルパーT細胞に伝達します。
  • 抗原の情報を受け取ったヘルパーT細胞は活性化します。
  • ヘルパーT細胞は、ヘルパーT細胞には、Th1細胞とTh2細胞がありますが、主にTh2細胞がインターロイキンIL-4をつくります。
  • インターロイキンIL-4を受け取ったB細胞は、アレルゲン特異的な、つまり入って来たアレルゲンに対応する抗体をつくります。
  • この時の抗体のタイプが IgE(免疫グロブリンE)です。
  • アレルゲンが再び入ってくると、肥満細胞表面の IgEが反応し、細胞内顆粒に蓄えられているヒスタミンなどの化学物質が放出され、血管透過性の亢進や気管支平滑筋の収縮、腺分泌の亢進などのいわゆるアレルギー症状を起こします。

樹状細胞というのは、アレルゲンに最初に触れて抗原提示細胞になるようです。樹状細胞について知ることにしましょう。

樹状細胞(DC)とは

ウイキペディアにはこのように書かれていました。

樹状細胞(じゅじょうさいぼう、英: Dendritic Cell)は、抗原提示細胞として機能する免疫細胞の一種であり、哺乳類の免疫系の一部を担っている。

皮膚組織をはじめとして、外界に触れる鼻腔や肺、胃、腸管に存在し、その名のとおり周囲に突起を伸ばしている。表皮の樹状細胞はランゲルハンス細胞と呼ばれる。

抗原提示細胞は自分が取り込んだ抗原を、他の免疫系の細胞に伝える役割を持つ。抗原を取り込むと樹状細胞は活性化され、リンパ節や脾臓などの二次リンパ器官に移動する。

リンパ器官では取り込んだ抗原に特異的なT細胞を活性化する。この活性化は非常に効率的であり、T細胞の活性化において、樹状細胞はマクロファージよりも優れている。

図があるので、理解しやすいと思います。最初にアレルゲンに接する抗原提示細胞です。そして、皮膚や、鼻腔、肺、胃、腸に存在するのですから、どこにでもあって、異物、アレルゲンに対して、目を光らせているのです。

樹状細胞(DC)は使ってよい画像がありませんでした。東大病院の樹状細胞(DC)治療というページを見ると、画像が出ています。

プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)とは

血液中に存在するプラズマサイトイド樹状細胞pDCは、ウイルス感染に対して大量のタイプIインターフェロン(IFN)を産生します。(出典

樹状細胞(DC)は、皮膚や外界に触れる鼻腔や肺、胃、腸管に存在すると書きましたが、こちらのプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)は、血液中に存在します。

タイプIインターフェロンというのは、I型インターフェロンといわれるものです。ウイキペディアによるとこのように説明されています。

I型インターフェロン(いちがた―)(英:type I interferon)とは、インターフェロンファミリーのうち、インターフェロンα(IFN-α)とインターフェロンβ(INF-β)などを含めた総称で、ウイルス感染で誘導される抗ウイルス系のサイトカインである。

「I型」という名前は、免疫系の細胞によって分泌されマクロファージを活性化するII型インターフェロン(INF-γ)などと区別するための呼称であるが、一般に「インターフェロン」というとI型インターフェロンのことを指す。

I型インターフェロンの主な機能としては、

  1. ウイルス複製を抑制することで、細胞のウイルス抵抗性を上昇させる
  2. ウイルス非感染細胞のMHCクラスI分子の発現を増加させ、NK細胞の攻撃から保護する
  3. NK細胞を活性化させてウイルス感染細胞を除去する

I型インターフェロンの主な機能のうち、2の「ウイルス非感染細胞のMHCクラスI分子の発現を増加させ」が分かりにくいですが、ウイルスに感染していない、無事な細胞が、NK細胞に攻撃されないように、目印を出していると考えましょう。

さらに、ウイルス感染防御機能を司るプラズマサイトイド樹状細胞を活性化するLactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805を読ませていただくと、こんなことが分かりました。

先ほど、プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)は、血液中に存在しますと書きましたが、pDC はヒト末梢血単核球の1% にも満たない極めてマイナーな存在です。

単核球とは、白血球を構成する、好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球の5種類のうち、リンパ球と単球を総称したものですから、プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)は、本当にマイナーな存在です。

しかし、プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)にウイルスが捕捉されると、大量にⅠ型インターフェロンを放出しますから、大切な働きをしています。

プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を活性化する乳酸菌を探せ

ウイルスがプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を刺激すると、大量にⅠ型インターフェロンを放出して、ウイルスをやっつけてくれます。

もし、ウイルス以外のヒトに無害なものがプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を同じように刺激することができれば、大量にⅠ型インターフェロンを放出して、ウイルスをやっつけてくれます。

風邪やインフルエンザが流行る季節に、これは有効な予防手段になります。そこで見つけられたのが、JCM 5805菌株でした。

ウイルス対策の乳酸菌

つまり、ラクトコッカス・ラクティス JCM 5805菌株(Lactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805)は、ウイルスの代わりにプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)に捕捉され、プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を活性化し、大量にⅠ型インターフェロンを放出させて、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染を予防し、または発症後の軽減化が期待できる乳酸菌です。

買って来て食べてみました

買って来ました。小岩井なのでスーパーで買えます。

開けると香料のにおいがしました。ホエイはほとんどなく、スプーンを挿すと固い。ひょっとしてと思ったら、寒天が入っていました。

原材料名:乳、砂糖、乳製品、寒天、乾燥乳酸菌末(殺菌)、香料、安定剤(ペクチン)

寒天と安定剤で固めているのは、この乳酸菌は固まりにくいのかもしれません。殺菌された乾燥乳酸菌末とは、乳酸菌サプリによく入っているタイプでしょうか。

味は爽やかなのですが、香料が入っているせいで、なんとなく高級感を感じません。

乳製品のメーカーである小岩井乳業が、このタイプのヨーグルトに香料を入れる必要はないのではないかと思いました。味がよく分からないのでもったいない気がします。

パッケージの色から考えると、明治R-1に対抗した商品なのでしょう。明治R-1はねっとりとした粘度が高いヨーグルトなので、固くして差別化したいのかもしれません。明治R-1は、基本の商品には香料を使っていません。明治R-1はおいしいです。

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成分分析

小岩井プラズマ乳酸菌ヨーグルトKW乳酸菌プラスの成分分析は以下の通りです。ヨーグルトは基本、牛乳と変わりません。

栄養成分110gあたり
エネルギー 91kcal
たんぱく質 4.1g
脂質 1.4g
炭水化物 15.6g
ナトリウム 53mg
カルシウム 140mg

小岩井 プラズマ乳酸菌ヨーグルト KW乳酸菌プラスの自作

このヨーグルトは、ラクトコッカス・ラクティス JCM 5805菌株(Lactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805)とラクトバチルス・パラカゼイ KW3110株(Lactobacillus paracasei KW3110株)が加えられたヨーグルトです。

たいてい、ヨーグルトの基本である2つの菌がベースに入っているのですが、製造に関する記事が見つからないので分かりませんでした。

温度は40℃、タイマーは7時間

タニカの発酵食品試作報告書によると、温度を40℃、タイマーを7時間にセットして6時間でできたとありました。

タニカ電器では、ヨーグルティアでどのような発酵食が作れるか試作しています。 今回は【小岩井 プラズマ乳酸菌ヨーグルト】でヨーグルトができるか検証します。

自作は特にむずかしくはないようです。

まとめ

小岩井プラズマ乳酸菌ヨーグルトKW乳酸菌プラスは、風邪やインフルエンザにかかりにくくして、アレルギーの季節には、反応をおだやかにする目的でつくられたようです。

明治は社員さんがオタク的に仕事に取り組んでいるようで、こってりとした読み応えのある記事がいくつも出てくるのですが、小岩井/キリン組は、会社の方針なのかあまり社外に記事を発表していないようです。

プラズマ乳酸菌の、ウイルスの代わりに抗原提示細胞を刺激して、ウイルスを迎え撃つ体制を先に整えてしまうという考え方はとても面白いと思います。よくこのようなことを考えつくものだと思いました。

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