腸から体がよみがえる「胚酵食」を読んだ

腸から体がよみがえる「胚酵食」を読みました。健康に関する本は、常識破りの内容が書かれているものが少なくないですが、この本は強力でした。

たまにこのような本を読んで、バランスを取っておくのもよいかもしれません。人間の体とはもろいようで案外強いものだなと思えます。

細かいところでよく分からないこともあるのですが、読んでいて面白かったです。ただし、決しておすすめしているわけではないので、お間違いなく。

著者の森下敬一先生のお名前は久しぶりに拝見しました。もう一人の石原結實先生は、たくさん本を出されていて、ニンジン・リンゴジュースでよく知られています。

森下先生は、88歳にして現役のお茶の水クリニック院長であり、週休0の生活を続けられているそうです。

以前、酵素の効果は1日で分かりますよで西武ライオンズを短期間で優勝させた広岡監督について書きましたが、広岡監督に玄米菜食を指導していたのが、森下先生だったと思います。

当時、広岡監督は、テレビで「肉は腐った食べ物」といういいかたをされていて、相当なインパクトがありました。

森下先生の話が全て納得できるわけではないのですが、震災以降、魚よりも肉を食べる習慣がついていたので、この本を読んでよかったです。

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粗食少食が基本

お二人の先生の食生活は、食べない、空腹が基本です。

石原先生の食生活について書かれていました。

  • 朝・・・ニンジン・リンゴジュース2杯と生姜紅茶1杯。
  • 昼・・・生姜紅茶1~2杯。
  • 夜・・・ご飯、みそ汁、納豆、魚介類など。ビールに焼酎か日本酒も。

石原先生は、お昼に蕎麦を食べることもあるようです。

そして、ただの少食でなく肉、卵、バターといった欧米食が一切含まれていない「粗食少食」です。

減塩しない

森下先生が、長寿で有名な旧ソ連のコーカサスを調査したときに、152歳の老人の血圧を測定させてもらいました。すると、なんと340mmHgもあったそうです。

そこでは食卓に塩のツボが置いてあって、スープでも、野菜でも、果物でもバンバン振りかけて食べていたそうです。

健康診断で血圧が高いと、必ず減塩のことをいわれます。塩と血圧の関係ははっきりしているとお医者さんはおっしゃいます。

しかし、森下先生の解釈は少し違います。

人間は年齢とともに血管の柔軟性が失われ内径が細くなり、心臓がより強い力で血液を送り出さねばならないために血圧が上がる。

塩をばんばんとっているから血圧が上がっているのではなく、年齢なりの血圧というだけ。注目すべきは、340mmHgでも平気な丈夫な血管です。

自然塩は血圧を上げない(?)

ずいぶん前から、塩の必要性と害という正反対の話はよくありました。ただ、自分の年齢が上がって来ると、塩の量は少し気をつけるようになって来ます。

1980年代は、まだ専売公社の時代で塩は選べませんでした。ほとんど混ざり物がないNaClの食塩か食卓塩といわれるものを買っていました。

今は素性はともかくとして、にがり成分が入った(一応)自然塩をほとんどの人が買っているのではないかと思います。

しかし、血圧が高い人が減ったという話は聞きませんね・・・。

森下先生は、以前、20代から50代のモニター5人に、自然塩を1日20gずつ2週間摂取してもらうという実験を行ったそうです。

その結果、血圧が上昇した人はゼロ。反対に血圧が下がった人は3人。さらに、脳神経系、肝臓、腎臓などの生理機能においては、全員が20~30%も向上していたそうです。ただし、どのように測定されたのかは、記述されていませんでした。

森下先生、自身、ずっと塩分制限はされず、若い頃から35gくらいとっていたそうです。お茶の水クリニックでも、患者さんには塩を1日15~20g摂取するように指導しているそうです。

ただし、減塩しない食生活には、玄米・菜食に切り替え肉食をやめることが条件です。

塩に関しては、私もなんどか経験があります。日が差さない気温の低い山道を何時間も歩いた時、また、100キロ以上自転車で走った時、一番元気が出るのは、砂糖入りの熱いコーヒーではなく、みそ汁や熱いうどんや蕎麦です。

疲労困憊しているときは、塩分をとった方が元気がでます。

肉を食べない

肉をたくさん食べるとからだは温まり元気になりますが、翌日くさいおならが出たり、お腹が重かったりするのはよく経験することです。

本来生きている状態であれば、血液が循環して新陳代謝が営まれている状態です。しかし、肉となった家畜は死んでしまっているので、肉の内部には代謝途中の老廃物がたまっています。

それを消化するには、われわれの体内にあるビタミン、ミネラル、消化酵素を使って行わなければいけません。死んでから時間が経っていますから、病原菌を始め、血液の汚染、アンモニアなど余分なものができています。

これらが、腸内環境へ悪影響を与えるのだそうです。

肉食をしているとナトリウムをとりすぎになり、それに加えて塩をとると全体として塩分過多で塩をたくさんとっていることになるそうです。

それで、早速、いつものように調べてみました。

100gあたりナトリウムの量出典
玄米(炊飯) 1mg
精白米(炊飯) 1mg
納豆 2mg
うし肩ロース生 42mg
ぶた肩ロース生 54mg
とりもも肉生 62mg
クロマグロ赤身 49mg
うるめいわし 95mg
食塩 38000mg

たしかに穀物であるお米や大豆にはナトリウムはほとんど入っていません。一方、畜肉と魚肉では、穀物に比べると多く含まれていました。

ちなみに、塩100g中のナトリウム含有量は38000mg、つまり38グラムです。10gなら3.8gです。それと比較すると、畜肉、魚肉とも、ナトリウムの量は大したことがないように思えます。

肉を食べていると塩を取り過ぎることになることについて、本では詳しく説明が書かれていませんでしたが、話の流れから察するに、肉食は、塩分の排出がうまくいかなくなるのだろうと想像しています。

魚肉は、ナトリウムが多いですが、特にイワシのように頭から尻尾まで丸ごと全体を食べられるものは、肉だけを食べるような害がなくなるそうです。ブタやウシは丸ごと食べられません。

塩分について、とりっぱなしではいけないと石原先生が書かれていました。サウナ、適度な運動で発汗、排尿を促して塩分を排泄し、塩分を尿として排出する作用のあるリンゴを1日1個たべるようにしましょうと書かれていました。

塩は毎日摂るけれど、毎日水と一緒に出て行ってもらうということが大切みたいでした。

胚芽、葉緑素、酵素を日常的にとる

森下先生は、胚芽、葉緑素、酵素を日常的にとるとよいと書かれています。胚芽と葉緑素なんて久しぶりに聞きました。

何かこうやってみると懐かしい感じを受けます。

胚芽は、玄米から白米に精米するときにぬかと一緒に落としてしまう部分です。胚芽は文字通り「芽」になる部分で生命の本体です。普段食べている部分は胚乳で、芽を伸ばすための栄養になるところです。

私が子供の頃からビスコというお菓子があり、小麦胚芽入りとわざわざ書かれていましたっけ。

胚芽は脂質、たんぱく質、ミネラル、ビタミンが豊富に含まれています。玄米を食べてたり、全粒粉のパンを食べるようにすると胚芽は摂ることができます。

葉緑素は、ヘモグロビンと構造が似ていて、ヘモグロビンは真ん中に鉄がありますが、葉緑素は真ん中にマグネシウムがあります。

もうお亡くなりになった川島四郎先生もよく葉緑素のことは書かれていました。血色素といって血を増やすんだと書かれていました。先生は毎日夜に軽く茹でた青菜を2把食べてから、食事をすると書かれていました。

酵素は、発酵食品の意味です。しょう油や味噌は毎日使いますが、たとえば、味噌は市販のものは状態が変わらないように、アルコールを足されて殺菌されています。

うちで使っているのは、義母のお手製なのですが、冷蔵庫の中でも状態が変わっていって、今は吟醸香がするようになって来ました。酢酸とエチルアルコールが反応してエステルになったのでしょう。

その他に、納豆を食べて、自家製の漬け物を食べていると酵素もとれます。

まとめ

食品分析に基づいた「○×は1日に何mg必要」という話は面白いですが、ずっとそんな話ばかり参考にして食事をしていると、なんとなく体が弱くなってくるような気がします。

久しぶりに胚芽、葉緑素、酵素を日常的にとると書かれているような大ざっぱな本を読みましたが、サプリメントに頼らない食生活が一番です。

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