昨日からとても暑いです。今日は奥多摩線、沢井駅にある小澤酒造を見学に行って来ました。奥多摩にあるので少し涼しいかと思いましたが、全然涼しくなかったです。紫外線が強くて暑かった。
小澤酒造は澤乃井の醸造元としてよく知られています。
都内には、現在5ヶ所酒蔵があるそうです。しかし、小澤酒造は元禄15年(1702年)創業で一番古いそうです。見学で見せてくれる藏は、江戸時代からの藏です。
醸造会社は需要があるせいか歴史がかなり長い会社が多いですね。
週末なので予約を入れても午後からしか空きがありませんでした。無料で酒蔵見学ができます。最後にちょっとだけ試飲もできます。45分ですが発酵食品が好きな人には楽しめると思います。
ご興味があれば予約が必要です。ネットでもできますが、電話で予約を入れた方が確実です。週末は混むようです。
見学で見せていただける藏は、元禄時代に建てられた蔵です。現在は、製造するためでなく、お酒を寝かせるための藏だそうです。しかし、中に入ると涼しい空気の中でぬかのにおいがしてきました。室内はかなり暗いです。
お酒の保存には蛍光灯の光もダメなのだとか。
藏の室温は温度計を見たら17℃。今日の東京の最高気温は30℃。すごく涼しく感じます。空調は入れてないそうです。
もちろん、普通の家のように窓がたくさんついていて日光がたくさん入って来たら室温はどんどん上がるでしょう。しかし、土壁の藏にはこんな力があるのだなと思いました。
土壁には水分が適当に含まれているので、気化熱で適当に冷やされるのだと思います。
他の方が写ってしまったので、トリミングしました。これが貯蔵タンクで、8101L(リットル)入るそうです。一升瓶換算で4500本分。1日1合飲んだら、10日で一升だから、45000日楽しめます。123年分。2合飲んでも61年分。
一生飲めますねという話をされてました。
この場所は、お酒をしぼるところだそうです。ここは明るい場所だったので、食べるお米と酒米の大きさの違いや、酒造りのためにどのくらいの大きさまでお米を磨くのか見せてくれました。
興味深かったのは、この蔵の中で瓶詰めされた日本酒が長年保管され、古酒がつくられているのです。古酒は、普通の日本酒と味も香りも変わるので好き嫌いがあると思います。色も黄色っぽくなります。
しかし、4合ビンで純米大吟醸でなければ2500円程度で買えるそうです。普段より千円札を1枚多く払えば味わうことができます。藏守というのですね。こちらは2000年から眠っている高級な純米大吟醸です。
最後に見せてくれたのは、仕込み水の井戸です。井戸というと普通は地下に向かって掘るのですが、この井戸は横堀りでした。
そして、楽しみな試飲。
試飲させてくれたのは、さわ音という純米生酒でした。アルコール度数は13度以上14度未満です。一般に、生酒のアルコール度数が高いことを考えると、飲みやすいようにワインくらいの度数に割っているのだと思います。精米歩合は65%でした。
生酒らしく香りがよくとてもおいしいです。
1080円とお値段も買いやすいです。
帰りは売店で、試飲させてもらったさわ音(1080円)と、アルコール度数が20%くらいある原酒生酒(300mlで700円)を買いました。
今日は天気がよいので人が多く、ままごと屋さんもとても忙しそうでした。
朝から気温が高くて、今日は暑くなりそうだと思っていましたが、実際、奥多摩近くの沢井でも全く涼しく感じませんでした。
そうそう、忘れていました。藏見学は、実際に酒造りをしている秋が面白いそうですよ。
御岳渓谷の景色はこちらをどうぞ。
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