甘酒ヨーグルトが流行っているとか

甘酒ヨーグルトが流行っているらしいです。甘酒にヨーグルトを混ぜます。はちみつやジャムを混ぜるのと変わりません。甘酒もヨーグルトも簡単に自作できます。甘酒は飲む点滴なんていわれますが、栄養成分はブドウ糖は多いものの炊いたご飯と変わりません。それよりも麹を一緒に飲むと考えた方がよさそうです。

甘酒

甘酒ヨーグルトは発酵させるのではなく混ぜるだけ

最近、甘酒ヨーグルトが流行っているんだとか。甘酒ヨーグルトは、発酵させてつくるのではなくて、甘酒とヨーグルトを混ぜるだけです。

ヨーグルトは酸味があり、はちみつやジャムなど甘いものを混ぜて食べることが多いと思います。はちみつやジャムの代わりに甘酒を混ぜると甘酒ヨーグルトのでき上がりです。

甘酒もヨーグルトも簡単に自作できます

私は10年以上ヨーグルティアを使っています。甘酒もヨーグルトも自作しています。たとえば、甘酒のつくり方は、甘酒をヨーグルティアでつくるに書いています。

甘酒をヨーグルティアでつくる
甘酒は、米麹と、炊いたご飯と、水があればできます。ヨーグルティアなら60℃の保温ができるので簡単に作れます。麹1:ご飯1:水3の割合で、10~12時間保温します。ご飯と甘酒の栄養成分を比較すると、甘酒にごくごくわずかにビタミンB2が増える程...

ヨーグルトはいろいろ作りましたが、人気のR-1も作りました。R-1ヨーグルトの効果について知って自分で作ってみたという記事に書きました。

R-1ヨーグルトの効果について知って自分で作ってみた
明治のR-1ヨーグルト、正式には、明治プロビオヨーグルトR-1というのだそうです。一時全く買えなくなっていました。インフルエンザにならないというのが合言葉になっていたような気がします。 R-1ヨーグルトに使われている乳酸菌はどんなものなので...

玄米甘酒とヨーグルトを混ぜる

今回はたまたまうちに玄米しかなかったので、玄米を圧力鍋で炊いて、甘酒をつくりました。色がこんな感じです。あんまり溶けていないですが、ちゃんと甘酒になっています。甘いです。白米でも玄米でも甘酒の作り方に違いはありません。

甘酒は、ブドウ糖がつながったデンプンを麹の酵素アミラーゼで切ってつくります。必ずしもすべてブドウ糖になるわけでないので、甘さがやわらかいのです。おいしい。

色が白いのは米麹でしょう。

さて、ここに買って来た明治ブルガリアヨーグルトを適当量スプーンで入れます。

そして、かき混ぜるとでき上がり。

食べてみると、ヨーグルトの酸味に甘酒の甘さが利いてよい感じです。ジャムを入れるとおいしいですが、ただの砂糖が入るより、麹菌と麹菌が分解した甘酒が入った方がなんだか気分がよいです。市販の甘酒は加熱殺菌されていますが、自作なら麹は生きています。

甘酒とヨーグルトの栄養成分

甘酒とヨーグルトの栄養成分を載せておきます。日本食品標準成分表2020年版(八訂)のデータです。他の記事にも書いたことがありますが、甘酒は、「飲む点滴で栄養豊富」なんて宣伝文をよく読みます。ブドウ糖は多いに決まっていますが、ビタミンやミネラルなどの栄養成分は炊いたご飯とほぼ変わりません。お間違いなく。

100gあたりの栄養成分
食品成分ヨーグルト/
全脂無糖
甘酒
エネルギー56kcal76kcal
水分87.7g79.7g
たんぱく質3.6g1.7g
脂質3g0.1g
炭水化物4.9g18.3g
灰分0.8g0.2g
食塩相当量0.1g0.2g
ナトリウム48mg60mg
カリウム170mg14mg
カルシウム120mg3mg
マグネシウム12mg5mg
リン100mg21mg
Tr0.1mg
亜鉛0.4mg0.3mg
0.01mg0.05mg
マンガンTr0.17mg
ヨウ素17μg
セレン3μg
クロム0
モリブデン4μg
レチノール33μg‘(0)
α-カロテン0
β-カロテン3μg
β-クリプトキサンチン0
β-カロテン当量3μg‘(0)
レチノール活性当量33μg‘(0)
ビタミンD0‘(0)
α-トコフェロ-ル0.1mgTr
β-トコフェロール00
γ-トコフェロール00
δ-トコフェロール00
ビタミンK1μg0
ビタミンB10.04mg0.01mg
ビタミンB20.14mg0.03mg
ナイアシン0.1mg0.2mg
ナイアシン当量0.9mg(0.6)mg
ビタミンB60.04mg0.02mg
ビタミンB120.1μg
葉酸11μg8μg
パントテン酸0.49mg0
ビオチン2.5μg
ビタミンC1mg‘(0)
水溶性食物繊維00.1g
不溶性食物繊維00.3g
食物繊維総量‘(0)0.4g
※日本食品標準成分表2020年版(八訂)

甘酒ヨーグルトの効果は甘酒とヨーグルトをそれぞれ飲むのと変わらない

最近は、何でも効果を書かないと許してもらえない感じですが、甘酒ヨーグルト特有の効果なんてありません。甘酒を飲んで感じる効果とヨーグルトを食べて感じる効果とおなじでしょう。

ただ、ヨーグルトは特定の乳酸菌について調べられているので、メーカーから効果がいろいろ宣伝されています。一方の麹は、酒・味噌・醤油に使われているのに、なぜか地味な存在です。しばらく前に麹についていろいろ調べていたのですが、麹は日本にしか棲んでいない国菌です。なかなか興味深い存在です。

そして、乳酸菌は細菌ですが、麹はそれよりずっと大きい真菌です。麹はなかなか性能もよいですよ。よかったらカテゴリーの記事を読んでみて下さい。

麹について書いた記事です。

麹にもっと興味をもつ方が増えるとよいなと思っています。

NOTE

もうずいぶん前のことになりますが、塩麹ブームがありました。塩麹も自分で簡単に作ることができて、塩の代わりに使ったり、肉をしばらく浸けておくとやわらかくなり、味もよくなりました。

塩麹の作り方
塩麹は作るのが簡単です。室温で数日でできます。ヨーグルティアを使うと6時間でできます。塩の代わりに使っただけでおいしさが増します。そして、「麹のちから!」を読んで、健康への効果を知ると、使い続けようと思うようになりますよ。まず、自分で作ってみましょう。

甘酒も似たような使い方ができます。ヨーグルトに入れるだけでなく、砂糖の代わりに使うようにしようかなと思っています。

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