帯広畜産大学 酒造りが学べる大学

帯広畜産大学のキャンパス内に、2019年、日本酒の蔵、上川大雪酒造 碧雲蔵ができました。まだ、酒づくりを専門に学ぶコースはできていないようですが、2021年5月から学生が参加した酒造りプロジェクトが始まりました。小樽商科大学、帯広畜産大学、北見工業大学の三大学は経営統合されるので、稲を栽培するところからお酒を販売するところまで学べるようになりそうです。

帯広畜産大学では大学内に酒蔵を作った

酒造りを学べる大学は、東京農業大学が一番有名だと思います。何しろ「食と農」の博物館の2Fに行くと、卒業生が造る(有名な)日本酒がずらりと並んでいます。

東京農業大学「食と農」の博物館 世田谷区
東京農大から少し先、馬事公苑の手前に「食と農」の博物館がある。入場料は無料で、館内にはレストランもある。吹き抜けで天井がすごく高く、近所の奥さま方のアシスト自転車がたくさん並んでいた。この記事は長いので、先に基本情報を書いておく。「食と農」

その他にどんな大学があるのだろう?調べてみました。実は、醸造学科がある大学って昔から少ないのです。

検索すると、帯広畜産大学では大学内に酒蔵を作ったという記事が出てきました。2019年10月3日の記事です。

「全国初!大学キャンパス内に日本酒蔵が誕生─ 上川大雪酒造と帯広畜産大学が十勝の日本酒文化を取り戻す」という記事です。

全国初!大学キャンパス内に日本酒蔵が誕生─ 上川大雪酒造と帯広畜産大学が十勝の日本酒文化を取り戻す | 日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」
北海道十勝地方の中心都市・帯広市にある帯広畜産大学に日本酒蔵が誕生します。 このプロジェクトは、上川郡上川町に

2年前の記事ですが、帯広畜産大学キャンパス内に上川大雪酒造と提携し、「十勝緑丘株式会社」を設立すると書かれています。

しかもこんなことが書かれています。稲を栽培するところからお酒を販売するところまで学べるというのです。

「農業から始まり、工業的な加工技術、商品のマーケティングで消費者に届けるという、6次産業化を一気通貫で学べる大学と企業の連合になる」と塚原社長。大いなる可能性に賭ける事業となります。

大学内にあるのは、上川大雪酒造 碧雲蔵(へきうんぐら)と呼ばれています。

https://tokachi-taisetsu.co.jp/

まだ正式なカリキュラムは組まれていない

早速、帯広畜産大学のサイトで畜産学部のページを見ました。

畜産学部
知の創造と実践によって実学の学風を発展させ, 「食を支え,くらしを守る」人材の育成を通じて地域及び国際社会へ貢献します。 めざすべき人材像 食と農の大切さ,動植物の命の尊さを心得た素養を基...

醸造に関係がありそうなのは、食品科学ユニットかなと思いましたが、カリキュラムを読みましたが酒造りのことは出てきません。それ以外も全て読んでみましたが、まだ、酒造りを授業のカリキュラムに入れていないようです。

2021年に酒づくりプロジェクトが始まる

しかし、地元紙の十勝毎日新聞には、酒学入門という特集記事が組まれていました。

酒学入門 畜大で仕込む | 電子版ジャーナル-十勝毎日新聞電子版
十勝毎日新聞電子版のオリジナル記事です。読者の「もっと知りたい」に応える深掘り記事や特集、十勝にまつわるコラムなどを掲載します。

これを読むと、今年の5月13日に帯広畜産大学の学生が酒造りに一から取り組むプロジェクトが始まり、6月1日に仕込み完了。6月24日に、日本酒をしぼって原酒が完成とありました。

学生が2名参加していて、授業ではないですが、テストケースとして行われているのかなと思いました。

記事の中に【酒学入門 畜大で仕込む】川端杜氏 畜大生、小樽商科大生へ講義がありました。北海道をご存知の方ならおわかりだと思いますが、小樽と帯広は相当離れていて距離があります。行き来するにはかなり時間がかかります。

なぜなんだろうと思ったら、小樽商科大学のニュースに、三大学経営統合に係る検討の「中間まとめ」の公表についてがありました。北海道にある、北大と旭川医大、北海道教育大学以外の国立大学が一体化するようです。

小樽商科大学、帯広畜産大学、北見工業大学の三大学は、一法人複数大学制度の下、令和4年4月に経営を統合することに合意しております。

小樽商科大学は昔の国立大二期校でしたが、1979年に共通一次試験が始まる前は、小樽に住みたいからと、北大に合格しても小樽商科大学に進学した人がいたものでした。

杜氏さんが小樽商科大学の学生に講義するのは、もちろん、どのように販売していくかということでしょう。

稲を栽培し、できたお米から酒を造って、どうやって販売していくかを学べたらとても面白いと思います。

今は、まだ、正式なカリキュラムができていないようですが、近い将来学べるようになると思います。

NOTE

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帯広畜産大学
「食を支え,くらしを守る」人材の育成を通じて, 地域及び国際社会へ貢献する帯広畜産大学の公式ウェブサイトです。
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