佐賀大学農学部で清酒をつくる

佐賀大学農学部 生物資源科学科 生命機能科学コース 応用微生物学分野で清酒づくりを学ぶことができます。応用微生物学や微生物学実験を学んだ学生が、実践するという位置づけのようです。原料、酵母、酒質、製造すべてが佐賀大学のオリジナルの酒づくりをしています。

佐賀大学農学部 生物資源科学科 生命機能科学コース 応用微生物学分野

佐賀大学農学部で清酒づくりができるのは、生物資源科学科 生命機能科学コース 応用微生物学分野を専攻する学生です。ただ、農学部のサイトを見ても研究テーマの中に、「各種有機酸やアルコール発酵の応用」と書かれていますが、酒づくりについては書かれていません。

小林元太先生が酒づくりに関係しているようです。

応用微生物学分野

佐賀大のオリジナル日本酒「悠々知酔」

「佐賀大 酒」で検索してみると、佐賀新聞2月17日の記事「佐賀大の酒」今年も上出来「悠々知酔」完成が出てきました。

佐賀大のオリジナル日本酒「悠々知酔」の新酒が12日、基山町の酒蔵「基山商店」で完成した。(中略)

悠々知酔は、同大応用微生物学研究室が取り組む日本酒プロジェクトで、今年で15回目。学生16人が昨年12月に仕込み始め、基山商店の杜氏(とうじ)の小森賢一郎さん(41)のアドバイスを受けながら、作業に取り組んできた。

佐賀大学も2021年03月1日に佐賀大学オリジナル清酒「悠々知酔」の販売についてというニュースを発表しています。

今年の佐賀大学オリジナル清酒「悠々知酔」が完成しましたのでご報告します。

毎年ご好評を頂いている山廃純米酒と、有明海から分離・育種したリンゴ酸高生産酵母を用いた純米吟醸酒の搾りを2月12日と20日に終えました。山廃純米酒に関しては3月11日(木)、純米吟醸酒に関しては3月29日(月)から、イオン九州や佐賀市内各小売店にて販売を開始します。

悠々知酔販売に合わせて、令和3年3月11日(木)17:00より、基山商店にて佐賀大学農学部関係者や酒類製造および販売関係者による悠々知酔完成披露会を開催します。

原料、酵母、酒質、製造すべてが佐賀大学のオリジナル

生物工学会誌第94巻 第4号(2016)に応用微生物学分野の小林元太先生が書かれた佐賀大学オリジナル清酒~悠々知酔 が載せられています。これを読むと酒づくりについて知ることができます。

九州なのでなぜ焼酎でなく日本酒なのだろうと思っていましたが、佐賀県は日本酒がたくさんつくられているそうです。

応用微生物学研究室で分離された酵母とアグリ創生教育研究センターで収穫された「ヒノヒカリ」

佐賀大学では,大学独自のブランド商品の開発のため,農学部生命機能科学科生命化学講座応用微生物学研究室で分離された清酒酵母および農学部附属アグリ創生教育研究センターで収穫された食用米「ヒノヒカリ」を使用した清酒を製造しています.

これは,2006年度に酵母を研究していた農学部の加藤富民雄教授(当時)から,大学オリジナル清酒製造の提案を受けたことがきっかけです.

2011年から学生主体の酒づくりに

酒質すべてを学生自らが考え、実現するとはっきり書かれています。

「ヒノヒカリ」は飯米であり,酒造好適米とは大きく異なりますが,その飯米をあえて原料とした美味しい日本酒を造る試みを佐賀大学では行っています.

当初は味や香りなどの酒質はすべて蔵元に任せましたが,2011年からは「真の佐賀大学オリジナル清酒」を目指して,農学部や農学研究科の学生が主体となった酒造りを始めました.つまり,酒質すべてを学生自らが考え,そして自らが実現するということです.

毎年,製造を担当する農学部生命機能科学科応用微生物学研究室の学生達は「きき酒」を繰り返して行い,どうすれば目標の酒質となるかを,その年の原料米の出来も鑑みて,仕込み配合から考えます.そして,洗米・麹造り・酛造り・仕込み・搾り・瓶詰め・ラベル貼り・箱詰めとすべての工程を学生自らが行います.(中略)

佐賀大学農学部では,応用微生物学や微生物学実験などが開講されており,在学生は微生物を利用した発酵や醸造などに関する知識を習得し,微生物の取扱法を修得できます.つまり,座学における知識としてはお酒の製造法・原理なども分かっているので,それをさらに実学として経験し,座学では分からない製造現場のさまざまなことを学ぶ機会を得ることができます.

ここまで読めば、佐賀大学で清酒づくりをしたい人は、農学部生命機能科学科応用微生物学研究室に入ればよいとわかります。

佐賀大学農学部生命機能科学科の口コミ

みんなの大学情報の佐賀大学農学部生命機能科学科には、15件の口コミがありました。

残念ながら酒づくりにふれている口コミはありませんでした。

SNSを見ると酒づくりの様子がわかる

FaceBookとTwitter、インスタグラムで悠々知酔について発信されています。画像がたくさんあるので、酒づくりの様子がわかります。

NOTE

佐賀大学農学部 生物資源科学科 生命機能科学コース 応用微生物学分野では、かなり熱心に酒づくりをしているようですが、肝心の佐賀大学農学部のサイトでは、ほとんどふれられていません。

これはもったいない。今回、新聞記事から日本酒の名前がわかり、それをもとに検索をかけると記事がたくさん出てきました。佐賀大学のサイトでもっと発信してほしいですね。

タイトルとURLをコピーしました